ユネスコスクール(ASP)とは

ユネスコスクールのプロジェクトは、ユネスコが推し進めている理念を学校現場で実践するため、加盟国の国際理解教育の実験的な試みを比較研究し、その調整をはかる目的で1953年に発足しました。
 就学前教育から教員養成大学までの学校が参加していて、地球規模の諸問題に若者が対処できるような新しい教育内容や手法の開発、発展を目指した教育活動や、他の学校と生徒間・教師間で交流を行っています。

 

★ユネスコスクールの学習テーマ★
ユネスコスクールでは、以下の4分野を基本としたテーマに関する活動を行うこととしています。また、世界遺産などのテーマでフラッグシップ・プロジェクトがあり、各国が協力して活動に取り組んでいます。

1 世界的な問題と国連システムの役割

貧困、飢餓、失業、識字、文化理解、性差、人口問題等の世界的な問題からテーマを選び、自分の地域や国、国際的などの側面から、調査をおこなう。

2 人権、民主主義と寛容

「世界人権宣言」、「児童の権利に関する条約」等を出発点として、学生の自らの経験の中から、他者の権利だけでなく、義務や責任(人種差別、偏見、民主主義、相互の尊重、市民の責任、寛容と非暴力紛争等、人権に関連する問題)について意識を広げさせる。

3 異文化理解

他国の学生または両親、自国民、移民集団、大使館、他国の文化センター等と連携をとりながら、異なる習慣、伝統、価値観に対する理解を促進する。
 

4 環境問題

自分たちが住む地域が直面している環境問題(汚染、エネルギー、森林保護、海洋および大気に関する研究、土壌浸食、天然資源保護、砂漠化、温室効果、持続可能な開発など)検討し、解決の手段を考えるとともに、科学が人類の将来に果たす役割を考える。

 

★持続可能な開発のための10年(ESD)★
 ESDは、基本的に価値観を問題にするものであって、中心に置くべきものは、現在及び将来の世代を含む他者の尊重、相違と多様性の尊重、環境の尊重、環境の尊重、我々が住む惑星の資源の尊重である。
 教育は、自分自身や他者についての理解、広範な自然環境や社会環境への我々のつながりについての理解を可能にし、この理解は、尊重を築き上げるための強固な基盤となる。正義、責任、探求及び対話に対する感覚に従い、ESDは、すべての者が生活基盤を奪われることなく、満ち足りた生活を送ることを可能にする行動や実践を身につけるよう、我々を動かすことを目的としている。
 

 

 

更新日:2020年04月26日 15:00:29